イギリスでは大学や大学院留学生もNHSというイギリスの国民医療保険でカバーされます。
かかる医療費は処方箋代のみ。診察や検査は無料です。
日本の旅行者保険に入ると、ロンドンにある日系のクリニックで日本人医師による診療が受けられるようですが、私自身は自分の症状等を説明したり、病状説明を受けても困らないレベルの英語力があること、医学知識もあることから、日系のクリニックにかかる必要はないと判断し、特にあらたに旅行者保険に加入しませんでした。
こちらにいる日本人からよくGPの悪口を聞かされます。「風邪でGPにかかったのに、抗生剤を処方してくれなかった。」「何もしてくれない。」というのが一番多い悪口。
風邪はウイルス感染症。抗生剤は効きません。日本の医者が抗生剤を処方しすぎなだけ。
風邪を治す薬はありませんので、何にもしてくれない、が医学的に正しい答えです。
ドラッグストアでパラセタモールでも買って飲んでおけば十分。
それを医学的知識がないために、GPに対して不安になって、日系のクリニックでなきゃ、というのはなんだかなぁ・・。
もちろん、GP制度も日本の素晴らしい医療制度(世界第10位、イギリスは18位。アメリカは37位。)と比べてしまえば、悪いところはいっぱいあります。とにかく対応が遅いし、GPにかかりたくても予約は3週間後なんてのがざら。専門医に診てもらいたくても、まずはGPを受診し、紹介状を書いてもらわなければなりません。
それでも、無料でいろんな検査や予防接種をしてもらえるのは素晴らしいこと。
日本の医療が素晴らしすぎるだけで、イギリスの医療も十分素晴らしいありがたいシステムだと思います。
私はこれを利用して、婦人科系の検診や予防接種も滞在中に済ませました。
私自身は持病があり、日本で処方してもらっていた薬を継続的に処方してもらう必要があります。そのために留学先としてアメリカではなく、イギリスを選びました。アメリカでは膨大な医療費を請求されてしまうため。
旅行保険のその他の項目(携行品、旅行事故など)については、私は持っているクレジットカートに付帯している旅行保険で、ある程度のものはカバーされます。
カードの年会費が1万円くらい。海外旅行者保険に加入すると一年間で30万程度。
私にとってはばかばかしいかな、と思いました。
携行品についても、自分が持っているもので一番高いものはノートパソコン、10万円くらい。海外旅行者保険の保険料より安い値段です。
渡英前はいろんなことが不安になるもの。
海外旅行者保険のパンフレットを開くと、不安を煽るような事例ばっかりでてきて、パニックになって申し込んでしまいそうになるもの。
よくある事例は、現地で脳梗塞になってしまい、半身不随に。帰国のために家族を日本から呼び寄せ、飛行機に医師が同乗し・・・云々で何千万かかりました。自費だったら大変!・・・・とか。
しかし、留学されるような20代30代の健康な方が1年間に脳梗塞を発症するリスクはどのくらいでしょうか?そして、万が一何か起きてしまったとして、医師の同乗が必要なような状態で帰国する必要は一体どこにあるのでしょう?医師の同乗が必要なほど状態が不安定ならば、イギリスで治療を受けて、安定してから帰国したほうがいいのでは??
上記は私の意見です。
冷静になってよく考えてから保険の加入を考えましょう。
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